奥深き人外② 【サイクロプス編】
あ、どうも。木枯らし源吾侖です。キャラチップ職人はつねに募集しております。
前回はよくわからん伏線を残しましたね。
それでは、このようにサイクロプス族の謎について迫っていきたいと思います。
サイクロプスが何かって?
キュクロープス (Κύκλωψ) は、ギリシア神話に登場する卓越した鍛冶技術を持つ単眼の巨人であり、下級神である一族。あるいは、これを下敷き及びベースとして後世に誕生した伝説の生物をも指す。 ―Wikipediaより引用
まぁ、強めのボスとして活躍する機会が非常に多い彼らですが、
今回の連中はちょいと違います。
1.能力者世界における「サイクロプス」
能力者世界には、主に「エルフ」「サイクロプス」といった魔人が生息している。
そのうちサイクロプスは、高度な神経と脳を有し、草食性の穏やかな動物だったとされる。体長はおよそ20mだったとされ、彼らは数世帯単位の群れで生活していた。だがしかし、彼らは知的生命体へと発展していった。なぜかというと…
魔法の発見が、彼らを知的生命体へと導いたのだ。
一日の大半を瞑想によってすごし、アイデアを共有する哲学的な社会の基礎が作られ、それに伴って彼らの体も人型へと変化していった。やがて彼らは道具を使い、住処をつくり、そしてやっぱり、魔法を使っていた。
だが、彼らにも悲劇が訪れる。エルフ族との長い闘いの歴史が始まった。これによってサイクロプスの個体が激減、洞窟へ逃げるもの、山へこもるもの、荒野へ走り去るもの、そして、人間と混血し、エルフとの衝突を最小限に抑えたもの。移住した環境に適応した彼らの体のサイズは委縮し、やがて「世界の真理」など考える余裕はなくなった。誰もが、生きることに精いっぱいだった。
やがて帝国による植民地化運動が始まると、彼らとエルフはようやく共存の道を選んでいった。これでよかったのかもしれない。
2.サイクロプスの種類
まず、サイクロプスの特徴としては、
・眼球が一つしか存在しない
・皮膚が硬化してできた角がある
・動物時代の名残として、皮膚がやや硬い
・体色は主に寒色系である
(青>藍色=緑色>黒)
・眼球の再生能力が非常に高く、一週間で治癒する
ことがあげられる。
また、今回使用する画像も「頭髪のいっさいをそり落とした男性」を使用する。
サイクロプス(Cyclops)
まず彼らの特徴と言えば、角と単眼だろう。何を隠そう、彼らはサイクロプス直系の子孫なのだ。平原を穏やかに歩き回る生活を奪われた彼らは、住処を山脈の熱帯雨林へと変化させた。―熱帯雨林。そこは多種多様な生物が生息する。猛獣が我が物顔で歩き回り、木の上で動物が素早く動き回る。足元を見れば、小さな虫、大きな虫がせっせと働き、食べ、そして死んでいく。ものすごいスピードで生物が循環するこの場所では「生」「死」というものから、絶対に目を離すことはできまい。そんな環境で彼らはひっそりと生きる。彼らは熱帯雨林の植物を熟知していき、犠牲が最低限で済むように自分たちの要塞を作った。そこの限られた居住スペースがあふれない限り、建造物を増やすことには躊躇した。現在でも、狭い家と広い庭を持つサイクロプスの家庭が多くみられる。
開拓地の先住民(frontier of native)
彼らの野蛮な角、しっとりと焼きついた黒い肌、そして焼けるような赤橙色の瞳…彼らは肥えた平野を捨て、荒野へと移住した。砂漠エルフが住んでいた砂漠とは反対方向の荒地で、地殻変動により大陸とは離れている。(後の開拓地である) 見渡す限り"乾いた土と岩 ときどき草"で説明がつくような極地にも、生息する動物は少なくない。もっとも、極限まで適応した者達だけだったが。彼らは遊牧民で、エミューのようにオアシスを求め彷徨う種族だった。オアシスを中心にコロニーを作り、狩り、採集を続ける原始的な生活を送っていた。サイクロプス族の適応力と知性もあってか、彼らは早い段階で荒野に適応し、繁栄した。 開拓者が来るまでの話だが。
アスチュアナックス(Astyanax)
白くてぬらりとした肌、面妖でのっぺりした顔、目にも見える耳、半開きの口から覗く、不気味に光る歯、とても低くて恐ろしい声、剣山のような角…どれをとっても醜いとしか言いようのないこの種族は、洞窟の深くへ流れ着いたサイクロプスのれっきとした末裔である。彼らは通常の20%の代謝を持ち、かつ体内時計を持たない。この不気味な白い怪物が、鍾乳洞のため池で座禅を組んでいる様子を思い浮かべてほしい… ほぼ文明とよべるものを持たず、言葉すら存在しない。だがしかし、驚いてはいけない。彼らは「超」能力者であるのだ。テレパシーを使って仲間、他の種族、しまいには動植物。サイコキネシスを使ってキノコを栽培し、魚を取り、水を飲み、酒を醸造する。そして、彼らはサイクロプス族の最大の問題「世界の真理」を完璧に理解し、「宇宙の神髄」を求めているというらしい。 もっとも、我々の分かりやすい程度の事ではない。―理解することのできない―究極のシステムなのだ。
モノアイ(Monoeye)
彼らは上記3種類にあとがけ、究極の決断を迫られた。殺されるか、溶け込むか。殺される運命をたどったものはその通りだったが、彼らは違う。人間に溶け込む道を選んだのだ。角は完全に退化したが、額にまた新たな角が生えている。耳も人間の構造に近いが、目だけはサイクロプス族の最大の特徴である「一つ目」状態を保っている。このように彼らは人間に完璧とは言えないものの、すぐ適応する種族だった。犠牲を最小限に抑え、砂漠のエルフの召使いとして働く生活を始めたのだ。だがしかし、あの角が生えてきた理由は、まったくもって不明である。
3.おわりに
いかがでしたか。宇宙の神髄を哲学するなんてすげぇなおい。
それでは奥深き人外「サイクロプス」でした!来週もお楽しみに!